高山・市民の森 森林教室実施報告<竹の器>

  1.  実施日時   令和3年10月10日(日) 10時~14時半
  2.  実施題目  森の散策とクラフト
  3.  参加講師名  森林インストラクターしずおか
    • 主担当:   大石、杉山
    • アシスト: 青野、小久保、佐野、高橋、中川
  4.  参加者 6家族 14人 (大人8人、子ども6人)
  5.  概要   当初は7家族23人の参加だったが、6家族14人の参加となった。天気予報が大きくはずれ、雨模様となったことが影響したのだろうか。午後の天気回復を信じ、午前午後のプログラムを入れ替えて午前を竹工作、午後を森林散策とした。結果的に午前の竹工作では、皆さん集中して創作に励むことができ、数多くの作品ができた。午後は雨にも降られず、個性あるインストラクターの案内のもと、楽しい森林散策ができた。

【竹の器作り】

始める前に放置竹林の問題と、こうした竹の活用がその対策の一助となる事を話した。また竹を切る時の材料の置き方、ノコギリ、ナタ、ドリルの使い方などの手本を見てもらった。その後、展示した竹細工の見本を参考に、思い思いの作品作りに挑戦してもらった。

初めは、こわごわとした様子で鋸を引いていた子供も、終わる頃には太いタケを見事に切れるようになった。一方お母さん達も、お皿、菜箸など実用的な製品に挑戦していた。その他に、花器、竹プランター、スマホ立て、貯金箱、竹リングのアクセサリーなどが完成した。

普段、体験できない竹工作に、参加者の皆さんは一生懸命に取り組み、数多くの竹製品を作ってくれた。今では迷惑がられる竹がこんなにいろんなものに利用できること、また竹が工作しやすい材料であることを実感してくれたのではないか。

【散策】

参加家族を3つの班に分け、それぞれに2人のインストラクターを配置して森を案内した。開始早々に突然カモシカが現れ、人を恐れる気配もなく悠々と草を食べる様子が身近に見られるなど、幸先の良いスタートになった。

  • 第1班は母親と二人の娘さんという3人の班で、先ず池に降りてから山頂まで向かった。皆さん元気一杯でハイスピードな登山となり、ガイドするインストラクターも息が上がるほどだった。山頂は幸運にも雲が上がっており、下界の展望が楽しめた。途中ではタラノキ、サンショウ、ヤマグワ、キリなど、身近な食材や素材と関わりのあるものを見てもらったり、ガマズミやミツマタ、クロモジで定番の体験をしてもらったりした。

  • 第2班は元気で好奇心旺盛な子ども達のいる2家族4人だった。中間展望台に向かったが、子ども達の関心はやはり虫など動きのあるもので、ジョロウグモ、ザトウムシ、バッタ、サワガニなどを探したりした。一方で、ガマズミの実で味覚体験、クロモジやミヤマシキミ等々での嗅覚体験など、植物での自然学習はも欠かさないように務めた。また、ススキのロケット飛ばしや草笛など、自然の中での遊び方も体験してもらった。

  • 第3班は2家族の6人で、高山の池に下って中間展望台に上がった。やはり子ども達の興味の中心は動物や虫で、カモシカの出現に興奮したり、オタマジャクシから変態したばかりの蛙を見つけたりした。サワガニやカマキリなども見つけた。またジョロウグモを観察したり、昆虫の特徴を知ってもらったりした。植物についてはシモバシラ、シロヨメナ、テイショウソウなどの花を見ることができ、またシーズンにはミズバショウやコアジサイの花が楽しめる事を知ってもらった。

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2021/10/高山実施報告書(竹の器)202110.pdf

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