第187回・森で遊ぶ会(入笠湿原)実施報告

日時: 令和4年5月30日(月) 8時~18時

場所: 入笠湿原(長野県・富士見町)

参加者: 36名(静岡市 28、藤枝市 5、富士市 2、島田市 1)

担当幹事: 杉山、小久保

アシスト会員: 青野、越智、小嶋、佐野、高橋、矢下

実施状況:

新型コロナの感染者数が減ってきたとはいえ、まだまだ収束も見通せない中での実施となった。参加者にはリピータが多いが、毎回皆さん楽しみにしておられる様子で今回も大勢の方にご参加いただいた。幸い好天に恵まれ、また花の名所として知られる入笠山だけあって、皆さんにしっかり楽しんでいただいた。

 

観察は入笠湿原と林道やその周辺の自然を中心にと思っていたが、ゴンドラ山頂駅の近くに作られた山野草公園に数多くの草花があって、予想通りそこでたっぷり時間を使ってしまった。本来は自然のままが見られる湿原の方に重きを置きたかったのだが、山野草には目がない参加者が多いので仕方がない。結局往復ともゴンドラを使うというお手軽登山にして、それにより浮いた体力と時間で山野草公園と湿原とをじっくり見て回ることにした。

 

公園の山野草の開花ピークにはまだちょっと時期が早かったが、ヤマシャクヤク、ツバメオモト、サクラソウやシロバナエンレイソウなどがちょうど見頃だった。ここではキバナノアツモリソウやホテイアツモリソウなどの貴重なランが保護されているのだが、今年は積雪量が多く開花が遅れている由で、残念ながら花を見ることはできなかった。しかし代わりにと言うべきか、同様に保護されているイチヨウランの花に出会うことができた。また湿原では木道の近くに咲くクリンソウの真っ赤な花が、ひときわ人々の目を引いていた。

 

入笠山と言えばスズランが有名だが、スズラン畑(植栽)のドイツスズランの花がちょうど開き初めたところだった。湿原では一面に自生する日本スズランに会えるのだが、まだ開花には少し早かった。しかし薄紅に染まったズミの花芽やエゾノコリンゴの真っ白な花が楽しめた。また平地では見られないミヤマザクラやタカネザクラにも出会えた。

 

静岡から来るにはやや遠い入笠山だが、高い山に来ないと見られない花々に出会い、また青空の下で八ヶ岳を見渡せる眺望も楽しみ、参加者におおいに満足していただけるイベントになったのではないだろうか。

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2022/06/第187回森で遊ぶ会(入笠湿原)・実施報告書.pdf


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