第191回・森で遊ぶ会(豊橋・葦毛湿原)実施報告

日時: 令和4年9月12日(月) 10時~15時(現地)

場所: 葦毛湿原(愛知・豊橋市)

参加者: 31名(静岡市 20、藤枝市 9、焼津市 1、島田市 1)

担当幹事: 青野、小久保

アシスト会員: 越智、小嶋、杉山、高橋、矢下

実施状況:

 7月と8月に予定していた富士山5合目での森で遊ぶ会がいずれも雨天のため中止となり、会員の方々には待ちかねた開催となった。参加者にはリピータが多いが、今回はこの会に初めて参加される方も数名おられた。いずれも会員の紹介でこの会に入会された方々で、会員の年齢層がだんだん若返ってゆくのを感じる。

 

 この時期に特有の不安定な天気がしばらく続き心配したが、幸い好天に恵まれ予定通りの実施ができた。ただ夏も終わったというのに、この日も気温は高かった。当地は浜名湖の西、弓張山地の西側山裾にできた湿原で、標高も50m程度と低い。湿原の中は陽射しを遮るものもないので水辺とはいえ暑く、熱中症を気遣いながらの観察行になった。

 

 葦毛湿原では湿原に特有の腐生層は少なく、代わりに山裾から流下する水に覆われることで水湿が保たれている。このため貧栄養の湿地になっており、生育する植物相もやや特殊になっている。更に地理的に「東海丘陵要素植物」が分布する地域と重なるので、「葦毛湿原ならでは」という植物が観察できる。こうした中で今回の狙いはシラタマホシクサやミミカキグサのような小さな湿原植物、それにクロミノニシゴリやナガボナツハゼなど、他ではなかなか見られない樹木も見てもらうことにあった。とりわけミミカキグサでは、「絶滅危惧種も含む4種を同時に観察できる所は他にない」ということで、そこにも着目していただいた。

 

 午前中は参加者に3つの班に分かれて頂き、それぞれに2~3名のインストラクターがついて行程を回った。駐車場から湿原までは森の中を1Km程進むのだが、そこでもいろいろな樹木を見ることができた。湿原では木道から植物を観察しながら、周回コースをざっと一回りした。ミミカキグサやトウカイモウセンゴケなど湿原の植物はとても小さいので、観察は容易ではない。木道に立ち止まって双眼鏡でじっくり観察する人も多く、木道上には渋滞が出来てしまった。それでも満点の星空のように湿原を小さな白い花で飾るシラタマホシクサには、皆さんすっかり癒されたに違いない。

 

 湿原は広くないので、「ここだけでは歩き足りない」という方のために、昼食後はハイキング班を新たに編成した。湿原の背後にある弓張山地の尾根まで、標高差約250mを登るハイキングだ。一方「湿原をもっとじっくり見たい」という方々には、散策班として湿原の観察を続けてご案内することにした。結局、半数程度の方々がハイキングの方に参加することになった。約2時間ほどのハイキングだったが、時間も限られていたので足も止めずにひたすら尾根まで登った。そして尾根から遠州灘を展望した後には、とんぼ返りで湿原に戻ってきた。湿原の観察とハイキングで山登りという欲張りな計画、おまけに酷暑の中で大汗もかいたが、特に事故もなく皆さんしっかり楽しんでいただけたものと思う。

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2022/09/第191回森で遊ぶ会(葦毛湿原)・実施報告書.pdf


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