令和4年・会員研修旅行(しらびそ高原)実施報告

日時: 令和4年10月12日(水)~ 13日(木)

旅行先: しらびそ高原(長野県飯田市上村)

主な目的: 亜高山帯の森林を歩く。

参加者: 12名

青野、大石、越智、小久保(*)、小嶋、小長井、佐野、杉山(*)、高橋、中川、永野、矢下

(*)は担当幹事

コロナ渦で暫く中断していた会員の研修旅行だが、3年ぶりの実施となった。今回は長野県まで足を伸ばし、「アルプスと星空の展望台」とも言われるしらびそ高原(標高1900m)に一泊で研修旅行を行った。普段は富士山5合目以外にあまり亜高山帯の森林を歩く機会がないが、シラビソの生える亜高山の森林を見て歩こうというのが今回の主眼だ。むろんこの時期ならではの紅葉や、南アルプスの展望も堪能しようという狙いもある。

実施内容:

【1日目】

  •  目的地が遠いので、マイクロバスをチャーターして現地に向かった。上村までは静岡から国道152号線を通って約3時間半を要した。しらびそ高原に向かう前に、標高約1000mの下栗の里に上がって、「日本のチロル」とも称される景観を見ながら昼食をとった。途中の植物を見ながら、展望台までの軽ハイクも行った。
  •  下栗の後は尾根筋を縫う林道を通って、しらびそ高原に向かった。途中でバスを駐めて林道沿いの樹木を観察した。周囲にはミズナラやダケカンバ、カエデ類など広葉樹を中心とした森が広がっていた。
  •  しらびそ高原では唯一の宿、ホテル「天の川」に宿泊した。ここの眺望は抜群で、眼前の深い谷の向こうには南アルプスの山々を、また反対側には中央アルプス、更に遠方には北アルプスまでを一望できる。あいにくこの日は曇りで星空は期待できなかったが、山々の景色はよく見えた。
  •  夕食前に座学として「大井川水系を知る」と題するテーマで、大井川の地質と自然景観、発電や用水への水利用とそれが自然環境にもたらす影響などを勉強した。またリニア工事が自然環境に与える影響についての懸念についても議論した。
  •  幸運なことにこの研修会の前日から新たに全国旅行割が施行になり、我々の滞在もその対象になった。従って参加費を5千円引き下げられ、さらにクーポンのオマケもついてきた。

【2日目】

  •  この日もあいにく雲が広がっていたが、アルプスの山々はよく見えた。谷筋には濃い川霧が漂い、また違った景観を見せてくれた。ホテル脇からスタートするハイキングコースを半日歩いて、亜高山帯の森林を見た。紅葉にはまだ少し早かったが、ウリハダカエデやオガラバナなど、カエデの一部では既に赤く染まっているものもあった。
  •  ここの森林で特に目立ったのは、カラマツとダケカンバだ。この地名の由来ともなっているシラビソは、コース沿いでは思いの外少なかった。歩道を挟んで西側一帯がカラマツ林、東側にシラビソやコメツガ、トウヒなどの常緑針葉樹やその他の樹種が分布していることが多かった。おそらくこれらのカラマツ林は、自然林を伐採して作られたものなのだろう。秋ならではの木の実が見られたのは、ナナカマドやコシアブラ、マユミなどの他、オオイタヤメイゲツなどのカエデ類であった。
  •  林床はどこもササ(たぶん、殆どがクマイザサ)に覆われており、一部のササには花が咲いていた。アカモミタケやヤマドリタケモドキなどのキノコも期待していたが、林床は全てササで覆われておりキノコを見かけることは少なかった。
  •  紅葉という点ではツタウルシが見事だった。この一帯ではカラマツやトウヒなどに絡むツタウルシが随所に見られ、それらがいち早く紅葉していた。特に、枝ごとに垂れ下がるサルオガセを纏った大きなカラマツに、赤く染まったツタウルシが絡んで周囲に大きく枝を張りだした姿は圧巻だった。
  •  こうして半日森を歩いて亜高山帯の樹木を観察し、山々の景観を楽しんだ後はバスに戻り山を下った。上村の素朴な蕎麦処「村の茶屋」で昼食の後、往路と同じ国道152号を通って帰路についた。

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2022/10/研修会報告(しらびそ高原).pdf


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