第192回・森で遊ぶ会(雨生山)実施報告

日時: 令和4年10月26日(火) 10時30分~15時10分(現地)

場所: 比丘尼丘陵・雨生山(愛知・新城市)

参加者: 36名(静岡市 28、藤枝市 6、富士市 2)

担当幹事: 小嶋、越智

アシスト会員: 青野、大石、小久保、佐野、杉山、高橋、矢下

実施状況:

回はムラサキセンブリやエンシュウハグマなど、この一帯で見られる美しい秋の草花を見に行こうという企画で、大型バスが満席になるほどの大勢の参加者があった。むろん参加者の大半は女性であった。

 

最近の通例のように、雨生山に登るハイキング組と、周辺の比丘尼丘陵の散策に留める人々とに分ける事を考え、班分けに際してその希望も予め伺っておいた。しかし下見の結果、雨生山の方がムラサキセンブリが見事であること、また山道もそれほど大変でないと感じたので、全員まず雨生山を目指してもらうことにした。更にその後余裕のある人は比丘尼城城跡にも途中まで登り、エンシュウハグマの花が見えるところまで行ってみることにした。全体は4班に分け、それぞれ2~3名のインストラクターがガイドした。

 

先ず雨生山に向かうため、登山道に通じる車道でバスを止めて各組ごとにわかれて観察会を行った。登山口までは長い林道歩きがあったが、ここで早速周辺の樹木観察が始まった。カラスウリやアケビなど秋ならではの木の実や、サルトリイバラ、アオツヅラフジ、コクサギの実などもしっかり観察した。「この木何の木?」とクイズを出しながら進む班もあった。植物の説明だけにとどまらず、動物や昆虫との関係、あるいはここの地質を特徴付ける蛇紋岩について、そのなり立ちや植物との関係なども解説した。

 

登山口から雨生山を登って行くにつれ、ムラサキセンブリが現れ始めた。他にも通常のセンブリやリンドウなどが咲いていた。尾根近くまで登った所にある電波反射板の付近まで来ると、辺り一面にムラサキセンブリが咲いて、足の踏み場もないほどだった。その見事さに参加者は一様に歓声を上げた。花が鮮やかな紫色なことに加え、普通のセンブリより背が高くまた花も沢山ついているので、実に見応えがある。この場所で昼食にしたが、座るにはムラサキセンブリを踏み潰さないように場所選びに細心の注意が必要なほどの群生だった。

 

昼食後には山頂まで行かずそのまま全員で下山した。下山後には比丘尼城趾の方に脚を伸ばし、エンシュウハグマを見に行った。「元気な人は」というオプションだったが、結局全員が脚を伸ばすことになった。エンシュウハグマもちょうど見頃で、キッコウハグマなどより大ぶりで見事な花を沢山つけていた。周囲は一面ササに覆われていたので、地元の方々の笹刈りなどの手入れのおかげで、沢山の花が残っているものと思われた。

 

こうして秋の可憐な草花を満喫し、皆大満足の様子であった。

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