高山・市民の森 森林教室実施報告<木のパズルづくり>

  1.  実施日時   令和6年9月8(日) 10時~14時
  2.  実施題目  森の散策、及び木のパズルづくり
  3.  参加講師名  森林インストラクターしずおか
    • 主担当:   中川、青野
    • アシスト: 杉山、矢下
  4.  参加者 2家族、7人 (大人4人、子ども3人)
  5.  概要  

【散策】 今回は2家族と参加者が少なかったので、それぞれの家族にガイドがついて散策を始めた。このうちの1家族は祖父母と小学生の孫という組だった。快晴で風もなく暑い1日だったが、全員が山頂まで登ることになった。  

 どちらの家族もこの森林教室にはこれまでも何回か参加したことがあって、嬉しいことに我々の事も覚えてくれていた。またこうして同じ家族を繰り返しガイドしてみると、自然との触れ合いを通して子ども達が成長している様子をうかがい知る事ができる。インストラクター冥利に尽きると言ってよいだろう。

 子ども達はやはり動くものに先ずは目が向く。トカゲやカナヘビを捕らえたり、バッタやアリジゴクなどもターゲットになった。この季節には各所でタラノキの大きな花序が開いているので、そこに集まる沢山のチョウもお目当てにしたが、残念ながら今回は空振りだった。代わりに動物の痕跡が観察のよい対象になった。サルの群れが食べ散らかした栗のイガ、茎に残るカモシカの食痕や草地に散らばるシカの糞などだ。また有毒のミヤマシキミまでがこれらの動物の食害を受ける事を話し、彼らは少しずつ食べては毒への耐性を獲得して行くのだというその知恵にも思いを巡らしてもらった。

 植物については、この季節は花も実も見るべきものが少なく、いつも関心をつなぎ止めるのに苦労する。ゴンズイとリョウブには目立つ実がついていたので、それを見てもらいながら名前の由来を説明したりした。ヤブデマリやサンカクヅルなどにも実がついており、それらの熟した実は野鳥にアピールするような色になる事などを話した。またクロモジやヤマコウバシの香りを嗅いで貰ったり、ホオノキの大きな葉を見たりした。

【木の工作】午後からは木の端材を用いて、マイパズルを作成した。予め用意した15センチ四方の枠に、小さな木の切片をジグソーパズルのように埋め込み、それに好みの色付けをするとそれぞれ一つの絵が完成するというものだ。

詳しくはこちら ⇒http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2024/09/高山実施報告(木のパズル作り)202409.pdf

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