高山・市民の森 森林教室実施報告<木の伐採体験とコースターづくり>
- 実施日時 令和6年10月13(日) 10時~15時
- 実施題目 森の散策、及び木の伐採体験とコースターづくり
- 参加講師名 森林インストラクターしずおか
- 主担当: 杉山、矢下
- アシスト: 宇高、越智、小久保、小長井、佐野、早川
- 参加者 2家族、7人 (大人4人、子ども3人)
- 概要
3連休の中日ということもあったのか、前回同様に2家族の参加にとどまった。しかし、そのためかえって濃密な自然解説やマンツーマンの伐採体験などの機会を提供でき、参加者にとっては充実した森林教室になったと思われる。アンケート結果からも、満足度が高かったことが窺われる。
【散策】 好天に恵まれまた暑さも一段落したので、全員が山頂まで登ることになった。
参加者はこれが初参加という家族と今回が2回目という家族だった。それぞれが小さなお子さん連れだったが、山登りでも子ども達は元気一杯で、我々が後から追いかけねばならないくらいだった。いつもながらの事だが、子ども達は虫やカナヘビなどを追ったりして遊びに夢中なので、植物の解説などは専ら大人達に聞いてもらうという散策になった。
それでもガマズミの実を口に入れてみたり、クロモジの枝の香りを嗅いでみたり、また二つに割れたオニグルミの実にこれを囓ったであろう動物に思いを巡らしてみたり、自然との触れ合いを体験して貰いながら歩くことができた。山頂では草地に散らばるシカの糞と、そこに集まるセンチコガネの美しい金属光沢に見入ったりもした。眼下に広がる景色もたっぷり堪能していただいた。
【伐採体験】 募集要項にはなかったが、コースターの材料作りにも関連するので木の伐倒を体験してもらった。
「森の恵」から管理道を5分ほど登った土捨て場を伐採場所として、事前に伐採木を選木しておき、当日の朝にロープをかけ準備を整えておいた。伐採場所に集まった参加者に受け口、追い口、ツルを残す意味など伐採方法や伐採の注意点などを説明した後、体験伐採に移った。ほぼ全員の参加者に、追い口の切断とロープで引き倒す作業を体験をしてもらうことができた。
子どもは初めは恐る恐るだったが、ノコギリの使い方に慣れしだいにペースをつかんだ様子だった。伐倒後の枝処理も一生懸命に手伝ってくれた。「まだ伐りたい?」と子ども達に問うと、「まだ伐りたい」と言う。そこで別に細い木を選んで、チャレンジしてもらった。最後まで一人で伐り進み、伐り終わった顔は満足げであった。
伐倒する木の周囲は事前によく整備しておき、作業中も安全に作業ができるよう見守りながら作業を進めた結果、事故もなく無事にこの体験を終了できた。最後に、木を育てることと間伐する意味を説明して現場を後にした。
【木の工作】 この後森の恵に戻って、木のコースターづくりをした。
材料はやや太めの木の枝(今回はリョウブの枝)を輪切りにして作るのだが、時間も限られているので予め切断機で20枚ほど用意しておいた。参加者にはそれを紙やすりで磨いてもらい、それにハンディールーターで模様を付けたりマジックなどで思い思いに装飾してもらった。オリジナルなコースターを一家団欒の時に使ってもらえれば嬉しいと思った。
詳しくはこちら ⇒http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2024/10/高山報告書(木のコースター)_202410.pdf