高山・市民の森 森林教室実施報告<竹ご飯づくり>
- 実施日時 令和6年11月10(日) 10時~14時
- 実施題目 森の散策、及び「竹ご飯」づくり
- 参加講師名 森林インストラクターしずおか
- 主担当: 小嶋、高橋
- アシスト: 青野、大石、越智、小久保、小長井、杉山、早川、矢下
- 参加者 10グループ、29人 (大人17人、子ども12人)
- 概要
「竹ご飯」というのは今回が初めてのプログラムで、太い竹を釜代わりに使いそれを薪で炙ってご飯を炊くというものだ。こうして炊いたご飯は、そのまま参加者に自分たちの昼食として食べてもらう。いつも通り午前中は森林散策の時間に充てるのだが、ご飯作りは早めに始めないといけないので時間配分が難しい。結局散策は1時間にとどめ、11時から竹ご飯づくりに着手することになった。
参加者を4班に分け、それぞれにインストラクターが一人づつついて、先ずは森林散策を行った。ガマズミの赤い実を口に入れてみたり、クロモジの枝の香りを嗅いだり、カエデの翼果を飛ばしてみたりしながら森を歩いた。そうした遊びを通じて、樹木毎の種子散布の方法の違いなどにも目を向けてもらうようにした。家族連れの参加者が多く子ども達も多かったので、昆虫などの生きもの探しに追われた班もあったようだ。短い時間の中で、頑張って中間展望台まで登ってきた班もあった。カモシカに出会ったり、防鹿柵やサル除けのためのシイタケの囲いなどを見て、動物の気配を身近に感じてもくれたようだ。
竹ご飯作りには、ドラム缶で作った竈を班ごとに各1台用意し、散策から帰った班にはそれぞれの竈でご飯炊きをしてもらった。竈はここ市民の森の「森の恵」に備え付けのもので、釜代わりの竹は予めインストラクターが用意した。作るご飯は炊き込みご飯で、材料として無洗米の他に市販の炊き込みご飯の素を用意した。竈に火を熾す事から始め、ご飯が炊き上がるまで1時間以上を要した。また竹の炙られた部分が燃え落ちてしまわないように、竹に適宜水をかけながら加熱するなど、思いの外手間がかかった。それでもどの班も無事においしいご飯が炊け、楽しんでくれたようだ。
森林散策の時間が短かったのでその点にやや不消化の感はあったが、こういう食べ物のイベントはいつも大勢の参加者が集まり、人気がある。食べて楽しむだけでなく、竹の活用や竹林整備の大切さも訴えつつこのイベントを終えた。
詳しくはこちら ⇒http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2024/11/高山実施報告-(竹ご飯)_202411.pdf