第210回・森で遊ぶ会(佐鳴湖)実施報告
日時: 2024年12月2日(月) 8時~16時45分
場所: 佐鳴湖公園(浜松市・中央区)
参加者: 20名(静岡市 14、藤枝市 5、浜松市 1)
担当幹事: 小長井、杉山
アシスト会員: 青野、小久保、小嶋、佐野、瀬下、高見
実施状況:
かつて佐鳴湖は、日本有数の汚染された湖として名が知れていた。しかし、これまでに市民による清掃活動や水質浄化設備の設置、ヨシなどの湖岸植生の造成、周辺河川の改修などにより、現在は、その汚名を返上し、四季折々楽しめる自然豊かな公園として市民、県民から愛される存在となっている。
下見の結果、湖1周は体力的・時間的に無理だと判断し、漕艇場をスタートし北岸辺りで折り返しというコースを設定していた。ところが鳥や植物、見るべきものが沢山あり、また佐鳴湖が初めての方もいるので、どの班も丁寧に観察しながらじっくり・ゆっくりのペースになってしまった。結局、予定の半分しか進まないうちに昼食タイム、全周の1/3 ほど進んだ所で折り返すことになった。
ここは公園なので、樹木は殆どが植栽木だ。コナラやシイ、カシ、クヌギ、エノキ、ムクノキ、ケヤキ、クスノキなど里山の常連に加え、メタセコイアやイチョウ、イロハモミジなど秋を彩る樹木も植えられていた。またシャリンバイ、トベラ、クロガネモチなど、公園木の常連もあった。どれも見慣れた樹木たちとは言え、一つずつ時間をかけて観察して行くと説明のネタには事欠かない。一つ一つ懇切丁寧な解説に加え、クイズ形式での対話も重ねた。こうして「よく見て、よく聞いて、よく触って」を実践したので、内容の濃い観察会となった筈だ。
植物だけでなく、水鳥の観察地としても知られる佐鳴湖。今回も冬鳥として飛来したマガモやヒドリガモ、それにカンムリカイツブリなどが参加者の目を引いた。また樹々の間を、ヤマガラやメジロなどの野鳥も飛び交っていた。天気も良く、気温も冬にしては暖かめ、観察には絶好の日和だった。結果的に「ゆっくり、じっくり」の充実した観察会になり、参加者にもご満足いただけたものと思う。
詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2024/12/第210回森で遊ぶ会(佐鳴湖)・実施報告書.pdf