第164回・森で遊ぶ会(八島ヶ原湿原)実施報告

日時: 令和元年8月5日(月) 12時30分~15時40分(現地)

場所: 八島ヶ原湿原(長野県諏訪市・霧ヶ峰)

参加者: 合計46人 (静岡市・29、藤枝市・8、焼津市・2、島田市・1、インストラクター・6)

担当幹事: 小久保、小嶋

アシスト会員: 青野、越智、杉山、高橋

概況:

  •  そろそろ県内には行き尽くした感もあるので、やや遠いが長野県まで「遠征」することにした。車山や霧ヶ峰は静岡からほぼ3時間圏内にあり、また大型バスでもアクセスできる。八島ヶ原湿原(八島湿原)はその一角にあり、また標高も高く涼しいので、酷暑の8月に実施するには好適な場所だ。全体に平坦で、ハードな山道は敬遠気味の会員にも参加しやすいという点でも好ましいと考えた。
  •  「湿原の花を見る」という企画ゆえか、 今回も 大勢の方々に参加していただけた。遠方なのでいつもより30分早く出発したが、途中で事故渋滞に巻き込まれて、現地到着は12時半近くになってしまった。そこでバスの中で昼食を済ませてもらい、現地ではすぐに行動を開始した。
  •  3班に分かれて、インストラクターと共に湿原を囲む遊歩道を一周した。梅雨明けの晴天続きの時期で、終日晴れて好天だった。全部で4Km余りの周回コースを約3時間かけ、ゆっくりと草花を観察しながら歩いた。ただ木陰のない湿原周辺では、陽射しが強く暑かった。
  •  一頃、八島湿原の草花は鹿の食害で見る影もなくなっていたが、対策が施され、遊歩道周辺には以前にも増して色々な草花が見られるようになった。ここでは夏~秋にかけて次々に数多くの花が咲く。ハナチダケサシやアカバナシモツケソウが花盛りでとりわけ美しかった。 ニッコウキスゲやカラマツソウは既に盛りを過ぎていたが 、代わりにヤナギランやクガイソウが見頃を迎えていた。またこれらに交じって、シシウドやオオカサモチなどの白い花も存在感を主張していた。
  •  フウロソウやキンバイソウなど、キンポウゲの仲間も多かった。この他にも遊歩道の周辺の草地には色とりどりの花が咲いており、今回だけでも52種の草花を記録することができた。
  •  多くの草花に巡り会い、また湿原とそれを取り囲む伸びやかな山々の景色にも心をなごませ、参加者の皆さんも充実した時間を過ごせたのではないかと思う。いつもより遠方で帰着の時間も遅くなったが、とりあえず「遠征」は成功だったようだ。

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2019/08/第164回森で遊ぶ会(八島ヶ原湿原)201908・実施報告書.pdf


それぞれの表題か見出し写真をクリックして下さい。内容が表示されます。