秋の自然観察会(大谷崩れ)実施報告

日時: 2019年11月9日(土)

場所: 静岡市 大谷崩れ

参加者: 36名

参加講師: 森林インストラクターしずおか 内野、大石、小嶋、高橋

概況:

  •  晴天にめぐまれた絶好の観察日和だった。少し落葉が始まっていたが、見事な紅葉が山々に映えてすばらしい光景の中を歩くことが出来た。参加者は4班に分かれ、インストラクターの案内で往復3時間の行程を歩いた。

  •  大谷崩れは、その崩落量がダンプトラック2億台分という規模の大きさで、自然の威力を強く印象付けられる場所だ。昔はほとんど山一面岩だった由だが、今では樹木が成長して昔の面影がなくなっている。ただ殆どの樹木は緑化のため人為的に植えられたものだ。こうした大谷崩れの歴史や、治山治水のために様々な努力が払われている様子を見ていただいた。

  •  コース沿いの樹木としては、ホソエカエデ、ヤマハンノキ、ミズメ、イタヤカエデ等の樹木が良くみられた。とりわけガレ場では、こうした所の緑化によく使われるヤマハンノキが目立った。カエデ類は赤や黄色に色づき、大いに参加者の目を楽しませてくれた。

  •  また紅葉を眺めるだけでなく、樹木とのふれ合いも体験していただいた。ミズメの樹皮のサロメチール臭、クロモジの枝の爽やかな匂い、カツラの落ち葉のカラメル臭などの匂い体験、それにアオダモの枝の浸出液が青く光る現象なども観察してもらった。

  •  大規模な山崩れがあった自然のすさまじさと、治山工事での人間の偉大さを感じていただける観察会になったのではないかと思う。

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2019/11/2019.11.9大谷崩れの紅葉.pdf


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