第166回・森で遊ぶ会(井川廃線小道)実施報告

日時: 令和元年11月6日(水) 8時~17時

場所: 静岡市葵区井川地区 井川ダム~廃線小道~夢の吊り橋~井川大仏

参加者: 男性2名 女性36名 合計38名

担当幹事: 高橋 小嶋

アシスト会員: 青野 内野 大石 越智 小久保 佐野 中川

概況:

  •  今回も参加者が多く、大型バスが満席になった。朝から雲一つない晴天で、井川の富士見峠からは南アルプス南部の山々が望まれた。紅葉の季節だが、今年は遅れているので見ごろにはまだ早かった。代わりに、色々な木の実が見頃だった。

  •  ダムサイトを起点に、湖畔の廃線小道をゆっくりと歩いた。途中では紅葉のメカニズムや、日本の紅葉は樹種も多く特に美しいことなども説明した。拾った落ち葉を何の葉か当てるクイズを出したり、ミズメの小枝を折って『この臭い何かに似てない?』と尋ねたりしながら歩いた。秋の木の実としてはノブドウやアオツヅラフジの果実、ヤマノイモのムカゴ、人目をひくムラサキシキブやクサギ、翼果が連なったウリカエデ、文字通り房状になったフサザクラの実なども見られた。

  •  夢の吊り橋手前にはサルナシがあったので、サルナシの果実にはたんぱく質分解酵素があり哺乳類が一度にたくさん食べられないように工夫して種子を分散配布してもらう、という植物の生き残り戦略について話した。リスが食べたであろうクルミの殻も、動物による種子散布を見てもらうよい事例になった。

  •  帰りには参加者の皆さんは、井川村の「アルプスの里」で山の恵みをたくさん買っておられた。紅葉にはイマイチだったが、オクシズの自然の魅力を味わってもらえた観察会になったのではないかと思う。

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2019/11/第166回森で遊ぶ会(井川廃線跡)実施報告_20191106.pdf


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