講師派遣・実施報告(中央動物総合専門学校・野外活動)

  1.  実施日時   令和7年11月19(水) 13時30分~16時30分
  2.    実施場所  静岡市駿河区 県立美術館周辺の森
  3.    実施主体  学校法人鈴木学園 中央動物総合専門学校
  4.  派遣講師   NPO森林インストラクターしずおか
          • 杉山(代表)、小久保、小長井、佐野
  5.  参加者 中央動物総合専門学校: 学生 23名、教員 1名 合計 24名

概要 

  昨年もこの動物学校から自然観察実習のガイドの委託が我々にあったが、好評だったということで今年も同様な依頼があった。今回はアニマル・マスターコースの2年生が対象で、普段はあまり勉強の機会がない植物について学びたいということであった。そこで観察のテーマは「生物間には様々な相互作用があることを踏まえて、植物が子孫を残すための戦略を考える」とした。種子散布の方法を中心に、植物と動物や昆虫など他の生物との関わりを知ってもらおうということだ。

 自然観察の場所としては、昨年と同様に県立美術館の周辺の森で行うことにした。ここには散策路が整備されており、樹木の種類も多いため植物を観察するには適したコースである。参加者には4班に分かれてもらい、それぞれに1名ずつのインストラクターがついて、樹木を中心とした植物を観察しながら班ごとに散策路を回った。

 この時期には色々な木の実が見られるので、種子散布の方法を学んでもらうには都合が良い。赤や黒に熟したクロガネモチ、トウネズミモチ、クスノキ、ウメモドキ、マンリョウ、センリョウ、サルトリイバラ、ヤマボウシなどの果実で主に鳥による種子散布の例を、またアラカシ、コナラ、スダジイなどの堅果で動物による貯食行動に頼る例を、そしてユリノキ、イロハカエデ、ヤマノイモなどでは翼果の現物で風散布の例を見てもらった。

 植物に親しむ上で、五感を使って触れて貰う事も大切だ。単に見るだけでなく匂いを嗅いだり、触って見たり、また時に口に入れてみる味覚体験も記憶に残るものになる。今回はアケビの実、ヤマノイモのムカゴ、スダジイの実などで味覚体験も楽しんで貰った。アケビやムカゴについては知っている学生もいたが、大半の参加者には初めての経験だったようだ。こうした観察を通じて、植物達の生活戦略の巧みさに驚いてもらったりして、自然の奥深さを学ぶひとときを提供できたのではないかと思う。

 観察行を終えた後で、30分程の座学も行った。動物については詳しい学生達だろうが、今回は動物について専門知識を持つ佐野インストラクターが講師になって、昨今話題になっているクマの話しをした。具体的には、その種類と頭数、生息場所、体の特徴、生活史、着床遅延等について解説した。特にクマは雑食性のため数多くの種の種子散布に寄与しているが、その生活圏は哺乳動物の中でも群を抜いて広いので森の存続にとって重要な役割を果たしている、という事も知ってもらった。

詳しくはこちら ⇒http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2025/11/第2回動物専門学校・野外活動_実施報告書_20251119.pdf


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