高山・市民の森 森林教室実施報告<しめ縄の正月飾りづくり>
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実施日時 令和2年12月13日(日) 10時~14時30分
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実施題目 森の散策としめ縄の正月飾りづくり
- 参加講師名 森林インストラクターしずおか
- 主担当: 中川、大石
- アシスト: 青野、越智、小久保、杉山、早川
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参加者 16人 (大人14人、子ども2人)
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概要 午前中は森の散策、午後は正月用のしめ縄を作り、それを輪飾りにした。
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静岡県内でも新型コロナの感染の拡大が続く中でもあり、実施が危ぶまれたが参加者のキャンセルも少なかった。今回は家族連れ以外に個人の参加にも募集対象を広げたので、そのせいもあるのだろう。事実、いつもと違って大半が成人の参加者だった。屋外でもマスクをつけたまま散策していただくなど、感染対策には注意を払いながら実施した。
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受付後、「森の恵み」施設前に集合し、準備体操をして4班に班分けし、各班毎に担当インストラクターから注意事項と本日の行程を説明した。晴天であり清々しい山の空気の中、午前中の森林観察に出発した。殆どの班が山頂まで登り、富士山や駿河湾の眺めを堪能した。この時期には目ぼしい観察対象の草花も少なかったが、そこは森林インストラクター、花の無いこの季節でも十分に参加者に満足してもらえる解説が出来たようだ。
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赤い実としてはフユイチゴ、ガマズミなどがありそれぞれ食味してもらった。ミヤマシキミは見た目に美味しそうだが毒があることを伝えた。ツルリンドウの赤紫の実も目に付いた。その他、クロモジやミツマタなど林床で沢山見かけた木々が、実は私達の生活に役立っていることなども知ってもらった。
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当地の樹木の多くはスギ、ヒノキの植林であるが、間伐や枝打ちなど人工林の手入れが何故必要なのか、森の荒廃と自然災害との関係を説明して理解を深めていただいた。今回は特に成人の参加者が多いので、こうした説明もじっくり聞いてもらえた。
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午後は正月のしめ縄づくりを体験してもらった。稲わらからしめ縄を綯うのは初体験の人ばかりだったが、インストラクターの助けを借りながら皆さん綺麗なしめ縄ができた。それを輪にして、予め用意した木の実や枝葉などを飾りつけ、美しい正月飾りが完成した。また縁起物の鶴亀なども紙で折ってもらい、それも飾った。成人の参加者の方々は、久しぶりの折り紙体験に夢中であった。なお、今回使った稲わらは会員が苗から育て、青いうちに刈り取って準備しておいたものである。
詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2020/12/高山実施報告書(しめ縄飾り)202012.pdf