第184回・森で遊ぶ会(天城・踊り子歩道)実施報告

日時: 令和3年11月25日(木) 10時半~16時(現地)

場所: 天城・踊り子歩道(伊豆市湯ヶ野)

参加者: 36名(静岡市 26、藤枝市 6、富士市 2、島田市 1、焼津市 1)

担当幹事: 小久保、高橋

アシスト会員: 大石、越智、小嶋、佐野、杉山

実施状況:

 元々11月22日(月)に実施の予定だったが、雨で3日ほど延期した。 紅葉のピークを狙って日時を設定したつもりだったが、この間に樹々の落葉がだいぶ進んでしまったようだ。 天気は一転して快晴になったが、雨の後一気に寒くなりまた風も強くなったためだ。 それでもカエデ類の紅葉は他の樹々よりワンテンポ遅いので、赤く色づいたモミジにはちょうど良いタイミングだった。 森で遊ぶ会の再開を待ちかねた参加者が多く、今回はバスがほぼ満席になる盛況だった。 幸い新型コロナの感染状況も落ち着いてきたので、バスではこれまでの隔席着座という制限を外し、少しでも多くの方々にご参加頂けるようにした。

 

 今回は旧天城トンネルを中心とした踊り子歩道の一部を歩いた。 午前中は昭和の森会館(道の駅)から滑沢付近まで1Kmほど渓谷沿いを歩いて往復、午後は水生地下からトンネル経由で二階滝まで約4Kmを歩く、という内容にした。 現地では全体を3班に分け、それぞれに2~3名のインストラクターを配して観察行に入った。 

 

 昭和の森会館の園地ではカエデ類の紅葉がちょうど見頃だった。 イイギリが真っ赤な実をたわわにぶら下げていたのも、参加者の目を引いた。 園地に続く森の中を進むと、黒々としたアカガシの大木が目についた。 渓谷に沿ったこの歩道の周囲にはカエデ類を始め、水湿地を好む樹木が多い。 そうした樹木を見ながら森の中を滑沢まで歩くと、渓流をバックにした紅葉が絶好のビュースポットを作り出していた。

 

  道の駅まで引き返して昼食の後、旧天城トンネルを抜ける峠越えの旧道を歩いた。 幕府の天領だった天城の森には、伐採を免れた巨木が沢山残っている。 スギやヒノキに混じって生えるモミやツガ、ケヤキなどの大木を見ながら歩いた。 黒々と聳えるこうした木々の間からは、赤や黄色に色づいたカエデなど落葉樹の葉が逆光に映えて美しかった。 また随所に残るカツラの大木の独特の存在感にも魅了された。 なかなか近くでは見ることのできないツルマサキの実を間近に見たり、また草花では僅かに咲き残ったジンジソウの花や目玉おやじのようなトチバニンジンの実を見たりもした。 この日は風も強く寒かったので、首をすくめながら歩くような場面もあったが、それでも「収穫」の多い観察行になったのではないだろうか。  

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2021/11/第184回森で遊ぶ会(踊り子歩道)・実施報告書.pdf


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