第186回・森で遊ぶ会(朝霧高原)実施報告

日時: 令和4年4月25日(月) 8時~17時

場所: 朝霧高原、山宮神社(富士宮市)

参加者: 27名(静岡市 22、藤枝市 4、島田市 1)

担当幹事: 青野、越智

アシスト会員: 大石、大澤、小久保、小嶋、佐野、杉山、高橋

実施状況:

「スプリングエフェメラル(春の妖精)の花々に出会おう」という触れ込みで、平地より少し季節の遅い朝霧高原に出かけた。天気が曇りではお目当ての春の花が閉じてしまうと心配していたが、幸運なことに富士もよく見える好天だった。朝霧道の駅に10時ごろ到着し、3班に分かれてまず道の駅の展望台でキスミレの群落を観察し、それから高原の散策に向かった。

 

今回は特に沢山の種類のスミレを見ることができた。それぞれの花の特徴、また日当たりの良い場所や薄日の射す疎林など、環境によって見られるスミレの違いなども知っていただけたと思う。タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、アケボノスミレ、アカネスミレ、マルバスミレ、ヒカゲスミレ、エイザンスミレ、サクラスミレ、フモトスミレ、アリアケスミレ等々、10種を超えるスミレに出会うことができた。今回、そのうちいくつが頭に残ってくれただろうか?スミレの可憐さを喜んでいただければ、それで充分かも知れない。

 

多くの参加者がまた見たいと言っていたニリンソウはちょうど花盛りで、林床を埋める白い花の大群落に皆さん大喜びでだった。ニリンソウの他にヤマエンゴサク等のエンゴサク類も多く、沢山の花が林床を飾ってくれていた。ただ、アズマイチゲやキクザキイチゲの花は残念ながら殆ど終わっていた。一瞬しか出会うチャンスのないスプリングエフェメラルの儚さを、改めて感じさせられたひとときだった。

 

草花の他に、アブラチャンやコクサギ、ヤマブキなどの木々も、花を見たり匂いを嗅いだりして観察した。また、キジやホオジロ、ヒバリなど鳥の観察、富士山の地形や周囲の自然、朝霧高原の歴史など、各班の担当会員が得意分野の解説も加えた。

 

朝霧高原の後は、バスで山宮浅間神社に向かった。ここでの目当てはイチリンソウだが、ちょうど見ごろでニリンソウより一回り大きい花を観察した。ウラシマソウ、ホウチャクソウ、クサノオウなどの草花のほかに、神社のご神木のアカガシやケヤキ、スギの巨木なども見ることができた。拝殿奥の石段を登るとご神体ともいえる富士山が姿を現し、それを皆で遙拝して今回の観察行の締めくくりとした。

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2022/05/森で遊ぶ会(朝霧高原)実施報告書.pdf


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