高山・市民の森 森林教室実施報告<山菜の天ぷらパーティー>

  1.  実施日時   令和4年5月8日(日) 10時~14時
  2.  実施題目  森の散策と山菜の天ぷらパーティー
  3.  参加講師名  森林インストラクターしずおか
    • 主担当:   朝比奈、越智、小嶋
    • アシスト: 青野、大石、小久保、小長井、佐野、杉山、高橋、中川、早川、望月、矢下
  4.  参加者 6家族 21人 (大人11人、子ども10人)
  5.  概要   参加者を4班に分け、午前中は森を散策しながら天ぷらに使える山菜集めをした。ハルジオンやユキノシタ、イタドリなどの野草に加え、ヤマグワやハナイカダの葉なども採集した。お昼前からは集めた山菜を水洗いし、毒草が混じっていないかをインストラクターが鑑定してから、それぞれの家族で天ぷらにした。毎回この「野草の天ぷらパーティー」は人気が高い。コロナ禍への対応ということもあり、募集人数を絞ったため抽選で外れた応募者も多かった由だ。キャンセル者もあって、今回僅か20名程度の方にしか楽しんで頂けなかったのはちょっと残念だった。
  • 森の散策】 

 高山市民の森に来るのは初めてという家族も多く、いつものように植物の名前や特徴を説明しつつ、香り体験なども交えながら森を歩いてもらった。特に今回は大人の参加者が中心の班もあり、樹木の生態、生活戦略などの詳しい解説を聞いてもらう機会もあった。食材集めに時間を割いたせいもあって、山登りは中間展望台までに留めた班が多かったが、中には頑張って山頂まで登った班もあった。やや雲の多い変わりやすい天気だったが、それぞれ静岡の市街地を見渡せる展望を楽しんでくれたようだ。

 天ぷら用の山菜集めではハルジオンやタンポポなど、道端の野草が食材になると聞いて驚く人も多かった。各自が手に持ったポリ袋には、採取した野草が歩くほどに段々増えてきた。食べられる植物が意外に多い事を知ってもらうだけでなく、ミヤマシキミやテンナンショウ類など有毒な植物についても学習してもらった。

 子ども達の中には捕虫網を持った子もおり、既に姿を現したチョウを捕ったりカエルやカナヘビを追ったりしていた。しかしこの時期にだけ見られるモリアオガエルの卵塊には、皆興味津々だった。初めて見る人も多かったのだろう、高山の池では樹上高く産みつけられた白い卵塊を、大人も子どもも興味深そうに見上げていた。

  • 【天ぷらパーティー】 

 散策で集めた材料は先ずシートに広げて、有毒なものが混じっていないかインストラクターが個別に鑑定した。それぞれを水洗いした後、各班に用意した天ぷら用の鍋や粉を使って、家族毎に天ぷらづくりをした。お母さん方は手慣れたものだったが、中には子どもがチャレンジしたり、お父さんが手際よく揚げている光景も見られた。こうして出来たテンプラは、早速それぞれの昼食のおかずになった。お腹もすっかり満たされて、皆満足してもらえたイベントになったものと思う。 

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2022/05/高山実施報告(天ぷら)_20220508.pdf

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