第193回・森で遊ぶ会(丸火自然公園)実施報告

: 令和4年11月10日(火) 9時40分~14時30分(現地)

場所: 丸火自然公園(富士市)

参加者: 22名(静岡市 18、藤枝市 4)

担当幹事: 杉山、小嶋

アシスト会員: 青野、越智、喜多、小久保、佐野、高橋

実施状況:

当初の計画は、井川富士見峠周辺の紅葉を楽しむ予定であったが、台風15号の影響により、やむなく計画変更を余儀なくされた。代案として富士市の丸火自然公園を選んだ。溶岩台地上の若い森の観察に加え、溶岩台地独特の地形や痕跡も見られるのがポイントだ。

 

この日は一日中富士山が見える絶好の観察会日和になった。今回は、22名の参加者なので3班編成にした。静岡からも近いので時間的には余裕があり、観察もゆっくり進めることができた。紅葉はまだ始まったばかりだが、植物の種類は豊富だった。

 

この時期もう咲いている草花も少ないので、観察は必然的に樹木が中心となった。車道の周囲や園地の広場などには植栽された樹木もあったが、遊歩道は溶岩台地に形成された自然林の中を巡っており、樹種も思いの外多かった。特にシデ類やコクサギが多かったが、他にホオノキ、ハリギリ、アワブキ等の高木が点在し、そこにガマズミ、ウツギ類、アブラチャンなどの低木が入り交じっていた。カエデ類やシラキなど紅葉が美しい樹種も点在していたが、紅葉にはまだ少し時期が早かったようだ。コナラも沢山あったが、ナラ枯れが進行していたのが気になった。こうした樹木を観察しつつ、それぞれの植物の生態や生存戦略、名前の由来などを解説しながら歩いた。

 

いつものように女性の参加者が多いので、やはり草花には注目が集まる。アキノタムラソウ、リンドウ、ヤクシソウなどが咲いており、キバナアキギリとタツナミソウにもまだ花が残っていて、参加者の目を楽しませてくれた。その他ノササゲの紫色の豆果やヤマガシュウ、コバノカモメヅルの実なども見ることができた。遊歩道は良く整備されており、歩きやすかった。好天で風もなくまた気温も暑からず寒からずで、皆さんには秋の森歩きを楽しんで頂けたものと思う。

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2022/11/第193回森で遊ぶ会(丸火自然公園)実施報告-.pdf


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