高山・市民の森 自然体験教室実施報告<放課後デイサービス>
- 実施日時 令和4年11月12(土) 11時~14時
- 実施題目 自然に触れ、自然と遊ぶ
- 依頼者 (株)アイ・エヌ・ジー(放課後デイサービス運営会社)
- 軽度の障害を持つ子ども達に、自然体験をさせたいという依頼だった。「自然に触れ、自然の中で遊ぶ」というテーマで、高山・市民の森で行うことになり、我々がガイドを引き受けた。
- 参加講師名 森林インストラクターしずおか
- 主担当: 杉山
- アシスト: 青野、越智、小嶋、小長井、高橋
- 参加者 17人 (子ども9人+引率職員8人)
- 子どもの内訳: konoki有明4人 Like登呂5人
- 概要
初めに挨拶の後、子ども達にミズメの小枝を渡し、爪で傷をつけて香りを体験してもらった。「あっ、これ!」、サロメチールの香りに気が付いたようだ。このように鼻、目、口、耳、手の5感を使って歩いてみることにした。
ガマズミの実を口にしての感想はまずまずである。クロモジの香りは好評であった。普段と違い、急な坂にフウフウしていたが元気である。ある子供は、道路に仰向けに寝て空を見て、「気持ちがいーなー!」「そうだろー、山頂に行けばもっと気持ちがいいよー。」こんな感覚を子どもが感じてくれて嬉しかった。観察の森ではコースをはずれ、落ち葉を踏みしめ足裏に伝わる感触を楽しみながら、気持ち良い雑木の林を歩いた。みんな、お腹がすいたようだ。
山頂でお昼のお弁当を食べた。子どもも大人も「美味しいねー!」天気もいいし、風もない絶好の散策日和だから。食事後に、途中で集めたウラジロを「星の展望台」から飛ばしっこ。なかなかうまく飛行しないものの、たまに上手に滑空することも。片羽(葉)のウラジロが一番うまく飛んだのにはびっくりした。
帰りは、シカの糞や樹皮についた角痕を見たり、スルガテンナンショウの真っ赤な実や、ツルリンドウの濃赤色の実を見ながら管理道を下った。
今日の子供たちは、意思疎通もできるし、健常者と何ら変わらないと感じた。中には、植物や昆虫に深い興味を持つ子もいて、質問連発であった。嬉しいね。今日は、カモシカに会えなかったが「森の恵」で写真で確認してもらった。次は「カモシカに会いに来てください。」と挨拶し、自然体験教室を終了した。
詳しくはこちら ⇒http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2022/11/高山自然体験教室(放課後等デイサービス)実施報告-.pdf