高山・市民の森 森林教室実施報告<バウムクーヘン>

  1.  実施日時   令和5年10月8(日) 10時~14時30分
  2.  実施題目  森の散策、及びバウムクーヘンづくり
  3.  参加講師名  森林インストラクターしずおか
    • 主担当:   小嶋、高橋
    • アシスト: 青野、越智、小久保、小長井、佐野、杉山、早川、矢下
  4.  参加者 11グループ、39人 (大人27人、子ども12人)
  5.  概要 今回は定例の森の散策と、午後からは竹棒を使ってバウムクーヘンを作るというプログラムだった。食べるものを作るという企画はいつも人気があって、今回も多数の応募があった由。ただやや雨模様の天候のためもあり、また新間からの代替道でしか高山に入れなかった事も影響してだろう、直前のキャンセルも出た。それでも39人もの参加があって賑やかになった。

 午後から雨になる予報だったので、散策は早めに切り上げてバウムクーヘンづくりも早めに始める事にした。参加者も多いので全体を6つの班に分けて、森の散策に入った。しかし散策の途中から早くも雨が降り出し、各班ともあまり遠くまでは行けなかったようだ。それでも森の樹々をじっくり見て回り、クロモジの枝の爽やかな香りや、ミズメの枝のサロメチール臭を嗅いだり、キハダの樹皮の黄色く苦い内皮を舐めてみたり、あるいはガマズミの実を味わってみたり、森の自然を五感で感じながら散策を楽しんでもらった。

 いつものことだが、子ども達は植物より動くものの方に関心が向く。しかしこのところ一気に秋になり、また今日は雨模様ということもあって、あまり昆虫類には出合わなかった。そこで時期が合えば、モリアオガエルの卵塊やアサギマダラの幼虫も見られる事などを知ってもらった。最後に「森の恵」の近くまで戻った所で、いつものカモシカが間近に現れた。「初めて見た」と言う人もおり、人慣れしていてなかなか逃げようともしないので、皆さんに喜んでもらえた。

 午後からは、バウムクーヘンづくりを体験してもらった。最初に「森林教室でなぜバウムクーヘンづくりをするのか?」を丸太の年輪になぞらえて説明しながら、森の大切さやその効用を知ってもらった。作業の手順としては最初にパンケーキミックス、砂糖、卵、牛乳などを混ぜ合わせて、生地を作る。牛乳の分量、卵の白身は別にホイップして加えるなど、幾つかのコツを伝えた。生地ができたところで、今度はそれを太い竹棒に繰り返し塗りつけて焼いてゆく。

 外はあいにくの雨になってしまったが、辛うじて雨を避けられる「森の恵」の軒下に3台の窯を設置して火を焚いた。班ごとに1本ずつ、計6本 の竹に生地を塗り付けてバウムクーヘンづくりが始まった。生地作りでは子どもたちが”こね回し”を楽しんだり、竹に生地を塗ったりしながら焼いていき、それを繰り返しながら何重にも焼いてバウムクーヘンを完成させた。この工程では大人も子どももワイワイガヤガヤと楽しんでいた。完成したバウムクーヘンはゆっくりと竹を回しながら外して出来上がり。しっかりと年輪ができていた。出来上がったバウムクーヘンは紅茶を飲みながら全員で楽しんだ。参加者には満足していただけたものと思う。

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2023/10/高山実施報告(バウムクーヘン)202310.pdf

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