第200回・森で遊ぶ会(県立森林公園)実施報告
日時: 2023年10月23日(月) 9時40分~14時40分(現地)
場所: 浜松市浜北区・県立森林公園
参加者: 21名(静岡市 15、藤枝市 6)
担当幹事: 青野、杉山、
アシスト会員: 大石、越智、小久保、小嶋、小長井、佐野、瀬下、高橋
実施状況:
木の実を観察の主題にと思い企画した観察会であったが、下見の時に湿地に咲く多くの秋の花を目にし、今回はこれが目玉になると確信した。
参加者は21名。それを一班が4~5人のグループに分け、5班編成とした。各班にはインストラクターが2名ずつつくので、参加者誰もがじっくり話を聞けて質問もできる、そんな観察会となった。各班ともインストラクターは個性豊かな解説をモットーとする面々であるので、参加者にとって楽しい観察会になったことだろう。到着早々に、モミジバフウの紅葉が出迎えてくれた。下見時には、まだ色づきが薄かったが、時間の経過とともに木々は彩りを深めていく。樹々の実はもう色づいているだろうか?湿原の花達はどんなだろうか?期待を込め、観察会は始まった。
まず目についた秋の実といえば、コバノガマズミの赤い実だ。ソヨゴの実も多かったが、こちらはまだ赤くなり始めだった。それに赤と黒(紺)の2色が鮮やかなクサギやゴンズイの実などが目についた。また目をこらして探してみると、樹々の枝葉の下でミツバアケビの実も色づき始めており、参加者の目を引いた。しかしこうして色づいた果実だけでなく、モミジバフウやヤシャブシの堅い果穂、ケヤキの小さな乾果やイロハモミジの翼果などにも目を向けていただいた。
全体に紅葉にはまだちょっと早かったようだが、一足早いモミジバフウは美しく紅葉していた。特に西の谷奥池では背後に並ぶモミジバフウの紅葉が見事で、皆さんが早速スマホで写真を撮っていた。3番池の湿地に行ってみると、湿地を埋め尽くすシラタマホシクサの白い花がまだ沢山残っていた。これだけでも十分、ここへ見に来る価値がある。他にも、すっと伸びた茎の先で花を俯けるキセルアザミ、点々とピンクを散らしたミゾソバの小さな花、それに独特の模様が美しいアケボノソウの花など、この時期ならではの草花が美しく、皆さんにしっかり楽しんでいただいた。
詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2023/10/第200回森で遊ぶ会(県立森林公園)実施報告書-.pdf