高山・市民の森 森林教室実施報告<バウムクーヘン>
- 実施日時 令和3年11月14日(日) 10時~15時
- 実施題目 森の散策とバウムクーヘンづくり
- 参加講師名 森林インストラクターしずおか
- 主担当: 小嶋、越智
- アシスト: 青野、朝比奈、大石、小久保、佐野、杉山、高橋、矢下
- 参加者 8家族 30人 (大人15人、子ども15人)
- 概要 午前中は森林の散策、昼食を挟んで午後はバウムクーヘンづくりを楽しんでもらった。参加者30名を家族単位で6つの班に分け、4~6名が一つの班となるようにした。それぞれの班にインストラクターを配置し、散策もバウムクーヘンづくりもその同じメンバーで活動してもらった。
- 【森の散策】
晴天にも恵まれ、多くの班が山頂を目指して歩いた。山頂からは富士山、それに賎機山、谷津山、有度山などの里山と静岡の街並みを展望できた。途中では、それぞれの班のインストラクターが植物の解説をしたり、森林の役割を解説したりしながら歩いた。また解説だけでなく、自然の中で五感を使った体験もしてもらった。例えばフユイチゴやガマズミの実を食してみたり、キハダの樹皮を少しかんでその苦さを体験してもらった。また、高山ではあちこちにみられるクロモジの香りや、ミズメ、ヤマコウバシ、サンショウ、それにイヌザンショウの香りを体感したりもしてもらった。
また、インストラクターから『山には神様がいる・・・』といった話も出た。動物、植物、人間もみんな水の循環の中で生きており、その中で森は大切な役割をしていることを分かってもおうという試みだ。その他、ルーペを使ってスギの葉を観察し、そこにガラス質の成分があって葉っぱが丈夫になっている理由を知ってもらったりもした。池にいたイトトンボの捕り方を教えてもらって、今までできなかったトンボ捕りができたと喜ぶ子もいた。
- 【バウムクーヘンづくり】
午後のバウムクーヘンづくりには、昼食後すぐに取りかかれるようスタッフが午前中から材料などの下準備をしておいた。各班には、内側の節を抜いた約1.6mの長さの竹を用意し、半切りのドラム缶で作った竈に予め火を起こしておいた。参加者は、鍋やボールに小麦粉に卵・バター・牛乳を入れてかき混ぜる生地作りの作業から始める。次いで、作った生地をこの竹に塗っては火にあぶる作業を繰り返す。生地がなくなるまで6~7回これを繰り返し、最後に表面が薄茶色になったものを火から下ろして竹から外す。両サイドを切り落とした中央部分をゆっくりスライドさせて竹から外してみれば、見事な年輪状に焼き上がったバウムクーヘンの完成だ。
子どもたちは最初のうちは興味津々で一生懸命やっていたが、途中からは飽きてしまい鬼ごっこに夢中だった。結局殆どの班では大人が焼き上げたバウムクーヘンだったが、いざ完成という時には子どもたちの歓声が上がった。多くの家族が写真を撮っていた。準備した紅茶や緑茶を飲みながらバウムクーヘンを囲んで、どの参加者も満面の笑みを浮かべていた。中には丸ごと大事にかかえて家に持ち帰る家族もいて、大いに喜んでもらえたようだった。
詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2021/11/高山実施報告書(バウムクーヘン)202111.pdf