高山・市民の森 森林教室実施報告<竹パン>

  1.  実施日時   令和4年11月13(日) 10時~14時30分
  2.  実施題目  森の散策と竹パン作り
  3.  参加講師名  森林インストラクターしずおか
    • 主担当:   中川、小久保
    • アシスト: 青野、大石、越智、佐野、杉山、矢下
  4.  参加者 10グループ 27人 (大人17人、子ども10人)
  5.  概要    今回は久々に食べ物を作るというプログラムで、大勢の参加申し込みがあり抽選になった由。今回は、幼児もいる家族連れから熟年のご夫婦、成人の友達同士やお一人で参加の方など、いつもの家族連れ中心とは随分違う構成だった。そこで班分けもそれに見合うものになるようにした。 あいにく天気は午後から雨になるという予報だった。しかし午前中は幸い青空もあったので火が必要な竹パン作りを午前中に行い、午後からは短時間の森林散策に屋内行事も交える企画とした。これは実体顕微鏡で植物や虫などを拡大投影して皆で観察してみようというもので、急遽設定したもの。参加者には散策中に各々見てみたい試料を集めて来てもらうことにした。
  • 竹パン作り】 

 参加者を4班に分け、それぞれに竈をセットしてパン作りに挑戦してもらった。参加者は先ず太い竹串を準備し、班ごとに卵、砂糖、特製薄力粉などをボールに注ぎ、それを混ぜ合わせてパン生地を作った。捏ね具合のメドをつけるには、それぞれに苦労したようだ。適度に粘りが出てきた所で生地を棒状に延ばし、それを竹串にグルグルと巻きつけて竈で焼いた。おそらく普段は料理には縁のない子ども達も、材料を混ぜたり生地を捏ねたり、自分の食べ物を作ってみるという貴重な経験をしたに違いない。

 発酵もしていないので本格的なパンとは言えないが、野趣もあってか「おいしい」と喜んでもらえた。昼前の空いたお腹にはちょうど良い「おやつ」になったようだ。とりわけ子ども達は竹串のパンを囓りながら走り回ったり、大はしゃぎしていた。

  • 【森林散策】 

 昼食後に6つの班に分かれた参加者は、それぞれにインストラクターのガイドで短時間の森歩きに出かけた。予報通り、歩き出すとすぐに小雨が降り始めた。幸い雨が本降りになる前にそれぞれ中間展望台まで登ってみたり、池の周りを歩いたりして森の恵に戻ることができた。途中でガマズミの実を口に入れてみたり、クロモジの匂いを嗅いだり、ツリバナの実を観察したりした。また猿避けの囲いの中で出始めた原木シイタケやナメコも見てもらった。

 子ども達は植物より虫の方に関心があるので、家族連れの班では虫探しが中心になった。アリジゴクやザトウムシ、それにオオセンチコガネを捕らえた子もいた。一方で熟年層を集めた班では、道々周囲の森林を見てもらいながら森林の生態系や土壌と植物の関係なども話した。普段気にもとめない我々の足下の土が如何にして形成されるのかを解説して、大地の下に隠された秘密に思いを馳せていただいた。

  • 【屋内行事】

 参加者が持ち帰った木の葉や虫などの試料を、20倍の実体顕微鏡で観察、その画面をプロジェクターで投影して参加者に見てもらった。例えば木の葉の葉脈や細胞、そして植物によっては葉が毛むくじゃらな様子などがスクリーンに大写しになると、皆の目が釘付けになった。サクラの葉の蜜腺はぼた餅のように見え、ただのスギの葉も拡大して見るとまるで角の着いた甲胄のようで驚かされる。微生物が蠢く池の水もを見て欲しかったのだが、今回は池が封鎖されておりサンプリングが出来なかったのが残念だ。

 アリやハエなど、小さな昆虫はこういう観察に適した素材だが、今回はアリジゴクが素材になった。その巨大な大顎が映し出され「これでアリを捕まえるんだ」と話すと、子ども達の目が輝いた。 小さなセンチコガネをひっくり返してお腹を観察すると、巨大な脚が恐ろしげに6本バタバタと動いている。「怪獣みたい」と子ども達。「これも見てみたい」と次々に材料を持ってくる子ども達に囲まれ、あっという間に時間が過ぎてしまった。いずれもっと時間をかけて、プログラムの一つとして取り上げてみたい。

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2022/11/22.11.13実施報告書(竹パン)詳細.pdf

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