高山・市民の森 森林教室実施報告<山菜の天ぷら>

  1.  実施日時   令和5年5月14(日) 10時~13時

  2.  実施題目  森の散策、及び山菜の天ぷらづくり

  3.  参加講師名  森林インストラクターしずおか
    • 主担当:   越智、中川
    • アシスト: 青野、足立、小久保、小嶋、小長井、佐野、杉山、高橋、早川
  4.  参加者 2家族+2人 計6人 (大人4人、子ども2人)

  5.  概要  午前中は森林散策を、午後は散策中に集めてきた材料を使って「山菜の天ぷらづくり」を楽しんだ。当初は40人もの参加が予定されていたが、当日が雨模様の予報だったためか参加キャンセルが相次ぎ、たった6人になってしまった。ガイドするインストラクター側は大勢の参加者に備え、11名がスタンバイしていたがいささか拍子抜けであった。参加者を2人ずつの3班に分け、それぞれに2~3名のインストラクターがつくという「豪華版」の散策になった。

森の散策】 幸い午前中の散策の間は殆ど雨も降らず、終わり頃になって小雨が降り出した程度だった。山頂まで登ってもあまり展望が望めないので、各班とも「森の恵」周辺の森や、中間展望台付近を植物の観察をしながら散策した。途中で天ぷらで食べられそうな野草や木の葉を集めながら歩いたが、ミヤマシキミやテンナンショウなど「食べてはいけない」ものも、しっかり覚えていただいた。集めた山菜は、ヤマグワ、ハナイカダ、サンショウ、アマチャヅル、オカウコギなどの葉やタラの芽、それにユキノシタ、イタドリ、ハルジオン、ドクダミ、オニタビラコやフキなどだった。

山菜の天ぷら】 各班とも採集してきた山菜を一通り袋から出してもらい、念のため担当者がそれらを改めて鑑定して食毒の判定をした。それぞれにインストラクターが一緒に歩いただけあって、怪しいものは一つもなかった。「鑑定所」には、ミヤマシキミなどの他、食草と間違えやすいスイセン、ムラサキケマンなどの有毒品サンプルも展示して、皆さんに見ていただいた。

 鑑定の済んだ山菜はそれぞれによく洗い、班ごとに天ぷらに揚げてもらった。女性2人組の班では手慣れた様子で、どんどん天ぷらが出来てきた。一方、自分で天ぷらを揚げるのは初めてという父子の班もあった。最初要領がつかめない様子だったが、周囲のアドバイスも受けながら上手に天ぷらが出来てきた。こうして散策中に集めた野の植物を天ぷらにして賞味するというのは、こんな機会でもないと普段はあまりやらない事だろう。「天ぷらにすると皆同じ味になってしまい、違いがよく分からない」という感想もあったが、また野趣に富んだ味は格別だったのではないか。それぞれに楽しんでいただけたものと思う。

 この「山菜天ぷら」を体験する森林教室は毎年人気が高く、参加者は市の抽選で決まるとも聞いている。今回は参加者が直前に減ってしまい我々の方も残念だったが、もし抽選に外れた方がいらっしゃったのならその方々にもお気の毒だ。イベントに申し込まれる方々も、極力ドタキャンをしないように改めてお願いしたいものだ。

 

詳しくはこちら ⇒ http://shinrinshizuoka.com/wp-content/uploads/2023/05/高山実施報告(山菜天ぷら)_20230514.pdf

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